目標は働く中で見出す

キャリアの描き方が分からないという人は多いものだ。
漠然と出世したい、専門技術を高めたいと思うだけでは、キャリアを描いているとは言えない。
では、キャリアプランと呼ばれるものが何かと言うと、それは成功したと思える人生を手に入れるための道筋を指す。
そしてその道筋とは、年齢ごとにできることは何かを見極めた上でそれぞれに目標設定を行うことである。

しかし、若いうちに成功への道など分かるものではない。
そこで、人生の経験者に話を聞き、キャリアを積むためには何が必要なのかを理解する必要がある。

その内容の一つとして挙げるとすれば、まず年齢ごとにできることが挙げられる。
就職して数年の間は、どんな仕事でも良いので力を出し切るという経験が必要だ。
職の適性などは関係なく、とにかく成果を出すために知恵を絞り、必死になって働くという経験が必要である。

次の数年では、人と働くということを学ぶことが必要だ。
仕事において所詮一人でできることには限度があるので、人の力が必要になる。
人と協力し合うことで、自然にマネジメントについて学ぶわけだ。
ここまでくれば、自然と自分が得意とすることが見える。
がむしゃらになって働くことで、自分自身がどんな能力を持っているのかが分かってくるのだ。
その上で専門とする仕事を定めると、今度は転職を考える時期に突入する。

これが、キャリアの描き方の理想の形である。
目標というものは、必死に働く中で見出すものであることを知っておくことが大事だ。